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古き良きを知る服

備後節織パンツ 

古き良きモノづくり

昔の豊かさ。

時を刻みながら、今も昔も変わらない方法で作られているものには、
着心地のなかに愛着や余地がたくさんある。


それは今までの作る過程にかけてきた、時間や想いだと思います。

その土地に根付いたもの
日本人の感覚で生まれてきたものは
大切だと思います。

つくる人にも余地があり、着る人にも余地がある。
そして、ぼくらにも余地がある。


好きなように着て、好きな時に着て、それが特別な1枚になったらいい。

古き良きを続けて今を作り続けたい。


昔の残像がある場所に行ったとき
その場所に、ただ突っ立つ。

すると、時計の針が刻々と逆回転していく。まるで、過去に向かっている錯覚になる。


昔の人の声と今の人の声が重なる。
残したいと思う場所だ。



備後節織(広島)の生地を、いまでは定番として使い続けています。
この生地で作ったパンツの経年変化を紹介していきます。


古き良きを知る服

備後節織(びんごふしおり)パンツ




日本三大絣の一つでもある、備後絣(びんごがすり)から派生した風合い豊な織物です。

すべて先染め(糸染め)で藍染や草木染、墨染の天然染料を使用し、職人の手によって染められています。

5,6年前に、広島の福山市にある備後の織元さんへ行きました。

昭和の初めには、240社あった織元は、現在に残るは2軒のみです。

そこでは、糸を割り、かせで染め、天日干しで乾かし、そして織機にかけて生地を作ります。
1日に多くできても30mくらいです。

その生地の風合いは、洗いにかけたときに、ハリが抜け空気を含んだ生地になります。

備後の生地で初めてパンツを作ったのが、たしか4年くらい前。

夏になるとレギンスを履かないでそのまま履くので、備後のポコポコ感というか、肌触りがたまらなく気持ちが良いです。

以前記録を取っていたら、私たちが1年通していちばん履いていた備後パンツ。
それぞれに味がでてきて、色も経年しています。



薄墨 1年くらい着用






ポケットのくたり具合が 最高!



左:濃紺 4年くらい着用  右:中紺 3年くらい着用

濃紺のほうが少し厚地です









濃紺 3年くらい着用









キナリ 1年着用(2枚目)









キナリ 左 1年着用  右 新品



濃紺 左 3、4年着用   右 新品





備後パンツ きごこちのポイント


#そろそろ穴開いてもいいんじゃないと思うレベルのクタクタ感。でもまだいける
#座って太ももに手を添えるとき、手のひらが気持ちよくて、つい触ってしまう
#キナリは、真っ白じゃないから眩しくなくて他の服と馴染みやすい

#生きてるみたいな生地
#からだが深呼吸できている感じ
#おしり回りがゆったりなので、動きやすい
#かがんだりしても大丈夫

#毎日着る作業着、ユニフォームにもおすすめ
#備後のぽこポコポコ感、ぜひ肌直で