2軒の染屋さん、埼玉県八潮市「蛙印染色工芸」、福岡県広川町「藍染絣工房」の2か所で染めていただきました。
「天然灰汁発酵建て」という天然材料(すくも、灰汁、日本酒、ふすま、石灰)を発酵させた藍液をつかって藍染めをされています。
作っている場所はちがいますが、どちらも徳島県産のすくも(藍の葉を乾燥させ発酵させたもの)を使っています。現在はすくもを作る場所が数少ないので、天然の藍染めは貴重なものになってきているそうです。
蛙印さんは江戸小紋の反染めをしている工場で、藍染絣工房さんは久留米絣の糸染めをしている工房。藍の色合い、染め方、それぞれに違いがあります。
 
藍染めは、天然材料か化学染料をつかっているか、見慣れていないと分かりづらいかもしれないですが、何度も見ていると重ねて重ねて染めているので、断層のような色の重なりが見えてきます。
 
1年前に染めたものがどうなっているか、着つづけるとどんな風に色が変わっていくか。
綿の種類、糸の撚り方、生地の編み方、下地の付け方で染まり方と風合いが変わり、染めてみるほど、yohakuの服、素材との相性みたいなものが段々わかってきます。
 

蛙印染色工芸/埼玉県八潮市



埼玉県八潮市にある、江戸小紋の型付け、藍染めをされている工房です。
反物の染め以外に、板締め(いたじめ)にして染めたオリジナル品や、ブランドとのコラボなど藍染めが日常に浸透するように現在に活動されています。
蛙印さんの藍染めは、とても濃い藍色と板締めによって表れる、大胆な柄のコントラストが特徴です。










すくもは藍の葉を乾燥させて、水をかけながら90日間くらい発酵させたものを、また乾燥させて塊にしたものが染料になります。
そのすくもから作った藍液は、毎日温度管理をして、藍の色がきれいに染まる状態を保っています。


蛙印染色工芸HP


藍染絣工房/福岡県広川町



福岡県広川町で藍染手織りの久留米絣をつくっている工房です。
久留米絣は糸の束の状態で藍染めをしますが、今回は服の形になった状態で染めをお願いしました。糸を染めるときのように、たたいて酸化させたり、裏返して染めてみたりと隅々まできれいに色が入るように、手の感覚をたよりに染めたそうです。




藍染めは空気にふれることによって藍色になるので、
藍液にひたして、絞り、たたいて空気にふれさせ、中まで色を浸透させています。




すくもと藍の葉



手織りの久留米絣



こちらでは、濃度の違ういくつかの藍甕(あいがめ)があり、濃度が低い下藍(したあい)から染めていき、次に中藍、上藍へと繰り返し染めていきます。藍の色は染めの回数によって濃淡がきまります。一番濃いものだと30回くらい染めるそうです。
艶のある藍色が特徴的です。

藍染絣工房HP