2026-03-16 | report

緑綿ガーゼ微起毛 今回の分でおしまいです

2023年の9月にできあがった素材「緑綿ガーゼ微起毛」

長きに渡り人気だった素材が、惜しくも今回の追加生産分で販売終了となります。

というのも、この素材は残糸(紡績工場で余っていた糸)で作ったものなので、

その糸を使い切ったということです。

以前にご紹介した「ワッフル素材」と同様、次に全く同じものを作るとなると、非常に高価なものになり、今の値段では作れなくなります。

限りはありますが、残糸だからこそ、今の価格で販売することができます。

今日はそんな緑綿ガーゼ微起毛について、生産背景をわたなべさんに聞いてみました。


きっかけはラムズイヤーというもふもふな植物がいて、その肌触りのような生地がほしい

とまゆこさんに言われ、よしやってみよう!となりました。

そうしたら、いつもお世話になっている紡績屋さんに良さそうな糸がありました。

緑綿を鉄媒染して、さらにそれを綿(わた)の状態で杢調にしている糸です。

緑綿はとても鮮やかで美しい色ですが、色褪せやすいのが弱点です。

繊維長が長いので、生地にするととても気持ちのいいオーガニックコットンですが、

いかんせんこの色がとにかく日焼けしやすい。

その日焼けを軽減するため、鉄媒染をかけて堅牢度を高めています。

2024年に育った余白の緑綿

余白の綿花畑でも緑綿を育てていますが、そこでも緑綿はとても繊細な品種なのだなということがよく分かります。

こうやって綿がふわっと弾けたころ、茶綿はそのままですが、緑綿はあっという間に陽が当たる部分が日焼けして色が変わります。

わたをふわっと取ると、奥の方にようやく鮮やかな緑が出てきます。

そして、綿花は葉が枯れた頃にわたが弾けますが、他の茶綿や白綿の枯れ葉に比べて、

緑綿の枯れ葉は柔らかく、細かく砕けることが分かりました。

強さの中に繊細さがあって、それが緑綿の性質なんだと思います。

そんな緑綿の糸でガーゼ裏毛を編み、微起毛をかけています。

ガーゼ裏毛はときどき見かけますが、それをさらに起毛をかけた素材はなかなか見当たりません。

Tシャツと裏毛の間のような絶妙な素材感は、まさにyohakuらしい生地だと思います。

これが本当に着心地がいい。

ただ気持ちがいい反面、ガーゼのゆるゆる編まれた素材なので、できあがったものをそのまま販売すると、ご自宅でびっくりするほど縮んでしまいます。

なので服に仕立てた後に、一度洗いをかけています。

できあがった製品を洗いにかけて干している様子

繊細な緑綿を生かすためにも、一手間かかっています。

緑綿ガーゼは非常に軽い着心地で、ふんわりからだをやさしく包み、あっという間に気が緩んでいきます。

季節の変わり目、新年度・新学期のストレスがかかりやすいこの時期におすすめです。

ぜひ着てみてください。

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